イオンは、完全子会社のイオンマーケットインベストメント(千葉市)がマルエツをTOB(株式公開買い付け)により子会社化すると発表した。マルエツの株式28.79%を所有する丸紅が公開買い付けに応募するとしている。また、イオンマーケットインベストメントは、マルエツの筆頭株主でもあるイオンから吸収分割により同社の株式31.96%を取得するとしており、計60.76%を保有する支配会社となる。今回の買付はイオンが進める首都圏地盤の食品スーパー再編の一環。イオンは、マルエツとカスミ(茨城県つくば市)、イオン子会社のマックスバリュ関東(東京都江東区)を傘下に持つ共同持ち株会社としてユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスを2015年3月2日付で発足すると発表している。また、イオンマーケットインベストメントは、イオンと丸紅を引き受け先とする第三者割当増資を実施し、両社の合弁会社となる予定。増資後の議決権比率は、イオンが70.43%から71.82%、丸紅が28.18%から29.57%で、イオンマーケットインベストメントはイオンの連結子会社となる。買付価格は1株あたり525円で、公表前営業日の終値528円に対して0.57%のディスカウントとなる。買付予定数は8412万2461株で上限・下限は設定していない。買付総額は441億6400万円となる。買付期間は未定。

追記事項
2014/12/08
買付期間は2014年12月9日から2015年1月14日までに決まったと発表。決済の開始日は2015年1月21日。