給食大手のシダックスは7日、食品宅配のオイシックス・ラ・大地が同社に対して実施中のTOB(株式公開買い付け)について、これまで「反対」としていた意見表明の内容を「中立」に変更すると発表した。オイシックスとの間で、給食事業の協業に関する検討の具体的な枠組みづくりで合意したことなどが理由。
オイシックスによるTOBはシダックス創業家と連携し、筆頭株主である投資ファンドのユニゾン・キャピタル(東京都千代田区)が保有する株式27%余りを買い取ることを目的とし、8月末に始まった。しかし、シダックス取締役会がTOBに反対したことから、ユニゾンはTOBに応じていない。
今回、シダックスがTOBへの意見表明を中立に変更したことで、ユニゾンが応じる可能性が高まってきた。オイシックスは買付期間を10月20日まで延長している。