コーナン商事は、九州でホームセンター事業を展開するホームインプルーブメントひろせ(HIひろせ、大分市)の株式89.69%を追加取得し、完全子会社化することを決めた。現在10.31%の持ち株比率を100%とする。店舗網が手薄な九州地域におけるホームセンター事業の基盤強化とともに、食品類の取り扱いを拡大する。取得価額は非公表。取得予定日は2023年6月1日。HIひろせは食品スーパーとホームセンターを併設した「スーパーコンボ」を主軸に41店舗を展開する。ただ、HIひろせはコーナンによる子会社化に先立ち、業務スーパー事業を切り離し、新会社に移管することにしている。コーナンが引き継ぐのは業務スーパーを除く事業で、当該事業の直近業績は売上高229億円、営業利益6億6300万円。純資産額は90億6000万円。コーナン商事は2018年4月にHIひろせと資本業務提携し、PB(プライベートブランド)商品の供給などを通じて協業関係にあった。