ダイキン工業はオーストリアの冷凍・冷蔵ショーケースメーカー大手、AHT(ロッテンマン市、売上高625億円)を買収すると発表した。買収額は1145億円。欧州子会社を通じてAHTの全株式を英国投資ファンドから取得する。ダイキンは2016年にイタリアの業務用冷凍・冷蔵機器メーカーのザノッティを買収し、食品の加工・貯蔵庫用をはじめ、海上コンテナや陸上輸送、商業用まで幅広い品ぞろえを手に入れた。一方で、コールドチェーンで最も顧客との接点の多いショーケースを持たず、この分野の補強が求められていた。AHTは1983年に設立し、従業員は約1600人。スーパーマーケットを対象とする冷凍・冷蔵ショーケースの専業で、冷凍ユニットが内蔵されたタイプでは欧州トップのシェアを持つ。今後、販売・サービス体制を強化し、冷凍・冷蔵と空調機器を大手スーパーチェーンに向けワンストップで提供する。2019年1月に買収を完了する予定。
ダイキン工業<6367>、オーストリアの冷凍・冷蔵ショーケース大手AHTを1145億円で買収
