バローホールディングスは26日、トーホー傘下のトーホーストア(神戸市。売上高161億円、経常利益△7億3800万円)から食品スーパーマーケット事業を取得する方向で検討を始めると発表した。トーホーストアは兵庫県内に34店舗(2023年7月現在)を展開する。トーホーは2022年10月、業績低迷に伴いトーホーストアを同業のコノミヤ(大阪市)に譲渡することを発表したが、最終的に条件が折り合わず、今年6月に譲渡中止を決めた経緯がある。バローとトーホーストアは2015年以来、資本業務提携関係にあるという。取得の範囲などは今後詰める。トーホーは業務用食品卸大手。1963年に食品スーパー事業に進出し、1980年代後半は最大69店舗を展開していた。
追記事項
2023/10/23
トーホーストアの食品スーパー事業を取得することを決めたと発表。バローホールディングス傘下の食品スーパーの八百鮮(大阪府吹田市)が3店舗、ヤマタ(大阪府吹田市)が2店舗、ドラッグストアの中部薬品(岐阜県多治見市)が8店舗をそれぞれ引き継ぐ。取得価額は約3億8500万円。取得は2023年12月から始まり、2024年11月末をめどに完了予定。
譲渡対象外となったトーホーストアの残る数十店舗は2025年1月末までに閉鎖し、食品スーパー事業を廃止する。
2024/3/18
中部薬品がさらに3店舗を取得すると発表。取得するのは神戸市内の西長田店、ポーアイ店、阪神大石駅店で、直近の合計売上高は16億4000万円、営業損失9300万円。これによりトーホーストアから取得する店舗数は合わせて16店舗となる。2024年3月から順次取得し、2025年1月末をめどに完了する予定。3店舗の取得価額は約4100万円。
トーホーは他に調剤薬局・ドラッグストアを運営するゴダイ(兵庫県姫路市)に3店舗、関西を中心にスーパー「MISUGIYA」を展開する三杉屋(神戸市)に4店舗を譲渡し、残り6店舗(2024年3月18日現在)は2025年1月末までに閉鎖する。