ファーマライズホールディングス、ドラッグストアチェーン運営のヒグチ産業(大阪府東大阪市)、ファミリーマートの3社はドラッグストア事業の合弁会社を設立することで合意したと発表した。コンビニエンスストアの持つ利便性と、調剤薬局、ドラッグストアの持つ専門性を兼ね備えた新たな業態の店舗開発を目指す。新会社への出資比率はファーマライズが55.1%、ヒグチ産業が30%、ファミリーマートが14.9%の予定。合弁会社の設立予定日は2015年6月1日。ファーマライズとファミリーマートは2013年5月に包括提携し、調剤薬局とコンビニエンスストアの機能を兼ね備える一体型店舗を展開する。また、ヒグチ産業とファミリーマートは2012年5月以降、医薬品や化粧品、健康食品、日用品を取り扱うコンビニエンスストアで協力体制を構築するなど、それぞれ新しい店舗形態を模索していた。

追記事項
2015-08-18
ファーマライズホールディングス、ヒグチ産業、ファミリーマートの3社は協議の結果、合弁会社のスキームを変更したと発表した。ヒグチ産業が100%子会社で損害保険代理店の徳庵商事(東京都中野区)にドラッグストア事業を承継した上で、同社が実施する第三者割当による自己株式の処分をファーマライズとファミリーマートが引き受ける。ドラッグ事業に必要な許認可の取得がスムーズに行えるなど。手続き面や事業面でメリットがあるため。

徳庵商事には2015年10月1日付でファーマライズが55.1%(取得価額2億7500万円)、ファミリーマートが14.9%(同7450万円)を出資する。ヒグチ産業の株式所有割合は30.0%となる。ヒグチ産業が徳庵商事に承継するドラッグストア事業の直近売上高は89億円。徳庵商事は社名を「薬ヒグチ&ファーマライズ」に変更する。