小僧寿しは、ペット共生型障害者グループホームを運営する福祉事業子会社のアニスピホールディングス(AHD、東京都千代田区。売上高15億1000万円、営業利益1億7800万円、純資産7900万円)の全保有株式95%を、17日付でAHD社長の藤田英明氏に譲渡した。2021年12月にAHDを子会社化して1年足らずだが、同社創業者の藤田氏から独立資本により経営を進めたいとの要望があったいう。譲渡価額は2億3000万円。 AHDは2016年に藤田氏が起業。知的障害者や精神障害者らが犬、猫と暮らすペット共生型グループホーム「わおん」「にゃおん」を全国展開(約1100施設)している。小僧寿しは福祉事業領域に本格進出するため、昨年12月にAHDの株式95%を取得して子会社化した。食と福祉の融合を事業戦略に掲げ、小僧寿しの店舗での就労支援、AHDが運営するグループホームへの食品提供の試みを進めてきた。小僧寿しはAHDと資本関係がなくなるが、ビジネスパートナーとして継続的な事業連携関係を構築するとしている。